構造解析
構造解析ソフトウェアを使用することで、複雑な構造エンジニアリング問題を解決し、設計をより的確かつ迅速に行うことができます。有限要素解析(FEA)ツールでは、有限要素法を用いることで、構造力学問題のソリューションをカスタマイズおよび自動化し、パラメータ化して複数の設計シナリオを解析できます。より忠実に解析するために、他の物理解析ツールにも簡単に接続できます。
ニッコーシの構造解析の特徴
- CAE(Computer Aided Engineering)による連成解析により、複合した現象を一括して解析できます。
- HPC(High Performance Computing)により、短時間で解析できます。
有限要素法とは
有限要素法(Finite Element Method, FEM)は数値解析手法の一つ。「微分方程式を、近似的に解くための数値解析」の方法です。 特に、連続した問題解析対象を、多くの微小な要素で構成される解析要素でモデル化し、複雑な境界条件や解析対象の多様性への適合性に優れています。 つまり、複雑な形状・性質を持つ物体を小部分に分割することで近似し、全体の挙動を予測しようとするものです。
連成解析とは
Computer Aided Engineeringは構造解析、流体解析、熱解析、磁場解析、振動解析等々、多くの個別の機能があります。現象は単一の事象が発生しているのではなく、構造と流体、そして熱等の複数の事象が同時に影響し合って現れます。この複合した現象をまとめて解析するのが連成解析です。
HPC(High Performance Computing)とは
複雑な構造シミュレーションは時間がかかりすぎるため、CPUの処理速度を高速化しても、解析が高速になるとは限りません。CPU演算コアを計算に振り向けることによって、FEA(有限要素解析)シミュレーションの10倍以上の高速化を実現できます。
シミュレーション例
接合工程など高温に晒される部品の変形度合を構造解析から伝熱解析を行い、変形量を抑えた工程設計の最適化がシミュレーションにより可能となります。
構造解析前モデル
構造解析+伝熱解析後
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